今では、はかりとして日常的に使う暮らしの道具、天秤。
その歴史は古く、エジプトでは紀元前5000年ごろとみられる天秤が発見され、また古代エジプトの壁画には、鍛冶工場で天秤を使って作業をしている様子が描かれたものがいくつか存在しているなど、文明の進化を支えてきた重要な道具のひとつ。
時代が進むにつれて、天秤の精度は上がり、現在では1g以下のものでも正確にはかれるようになっています。
また、12星座の1つでもある天秤座。
神話があることでも有名ですが、
ギリシア神話では、正義と天文の女神が手に持っている、正義を計る天秤とされています。
その昔には、昼と夜の長さが等しい秋分点として、天秤座を基準にしていた時代もありました。
天秤、はかり、scale。重さをはかる以外にも、
さまざまな使い方をされてきた古来からの道具。
そんな、天秤にかける古来の想いについて考えてみるのも良いかも知れません。
秋の夜更けと共に。